記事カテゴリー: 独立・起業の形態

株式会社か合同会社か

 株式会社は、資本と経営の分離が原則の企業形態となっています。(ただし、経営者が全株式を持っていれば、事実上の一体化は可能です。筆者の起こした会社は、今のところこの形式です)
 合同会社は、出資者が意思決定者となる、資本と経営がある意味で一致した企業形態で、設立費用や手続き面において、株式会社よりも手軽な点がいくつかあります。
 スタートアップが手軽である点が着目されて、合同会社を設立するケースが増えているようです。長く存続して、代替わりするようなケースではややこしくなることもあるかもしれませんが、株式会社への移行も出資者間で合意が取れさえすれば可能ですので、まずは合同会社から、という選択もありえます。

個人事業か会社形式か

いきなり破綻するケースを持ち出して恐縮ですが、負債を抱えて事業が存続できなくなった場合、会社が倒れるだけなのが有限責任、個人の財産までも取られてしまうのが無限責任ということになります。

(とはいえ、中小企業の場合、金融機関から借り入れする際には、経営者個人が連帯保証人となることが多いでしょうから、必ずその通りに済むというわけではありませんけれど)

個人事業主は無限責任となりますが、そこまで抜き差しならない状態に至るほどの事業を個人事業で行うケースは、なかなかないかもしれません。

会社方式とフリーランスとでは、前節の繰り返しになりますが、スタートの際の手間と、かかる費用がまず違います。それと、下世話な話ではありますが、周りの見る目ががらっと変わる場合もあります。(本質的な話では、まったくありませんが……)

一方で、個人事業主でも人を雇うことは普通にできますので、軌道に乗るまで個人事業主として活動し、安定して来たら法人化する(いわゆる法人成り)という選択肢もあります。特に飲食店などでは、このような形が多いそうです。

会社を設立する場合には、有限責任となる形態として、株式会社と合同会社が挙げられます。

※合名会社、合資会社は、旧会社法の時代に、株式会社は1000万円、有限会社は300万円という資本金が必要だったことや、役員の人数、監査役の設置などハードルが高かったのに対し、無限責任ではあるものの比較的たやすく設立できる、という存在だったので、株式会社が1円から設立でき、一人会社も可能という現状では、あまりメリットがなくなっているものと思われます。ただ、昨今では希少性があるだけに目立てるという点や、あるいはなにかの利用価値が見直され、選択されるケースもあるかもしれません。

どのように起業するか

これから会社を設立するのなら、株式会社か合同会社のどちらかということになると思われます。

一方で、個人事業(自由業、フリーランス)として事業活動を行うこともひとつの選択肢です。

手軽かどうか、かかるお金がどれくらいか、といったあたりも重要ですが、家庭を持たれている場合ですと、世間が受ける印象も考慮して決められるとよいかもしれません。

特に個人事業については、そういった方面に疎い人々の中には、自由業(フリーランス)とフリーターとの違いを把握されておられない場合がありますので、ご留意ください。

もちろん、個人事業で始めておいて、いずれ会社にというような手法(いわゆる法人成り)や、合同会社から株式会社へと改組することも可能です。